全身性エリテマトーデス（SLE：Systemic Lupus Erythematosus）は、自己免疫疾患の一つです。
これは、免疫システムが誤って自分の体の組織や臓器を攻撃する病気です。
日本全国に約6万人以上の患者がいると考えられ、女性が発症するケースが大半を占めます。



主に膠原病の一種として分類されますが、その特徴は全身のどこにでも影響を及ぼす可能性があるという点です。
皮膚・関節・腎臓・心臓・肺・脳など、多岐にわたる臓器にダメージを与えることがあります。

SLEの典型的な症状には、顔に蝶形紅斑と呼ばれる赤い発疹が現れることがあります。
これは鼻や頬に出るため、患者にとって特徴的な外見的サインとなるのです。
さらに、SLEは長期間にわたり、急性期と寛解期を繰り返すことが多いため、患者の生活に大きな影響を与えます。

全身性エリテマトーデスの原因はまだ完全には解明されていませんが、遺伝的な要因と環境要因が関与していると考えられています。
ホルモンバランスの変化や紫外線・感染症・ストレスなどが発症の引き金となることがあります。

治療に関しては、ステロイドや免疫抑制剤が主に使用され、免疫反応を抑制し、炎症や臓器損傷を防ぐ役割を果たします。
SLEは、長期にわたる管理が必要な慢性疾患であり、患者は医師との密な連携を通じて病気をコントロールすることが重要です。


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