「太ももやお尻が大きく見える」「下半身がむくみやすい」など、下半身に関する悩みを抱えていませんか? もしかすると、その原因は「大転子(だいてんし)」の出っ張りにあるかもしれません。
大転子とは、太ももの付け根あたりにある骨の出っ張り部分のこと。この部分が外側に張り出していると、骨盤まわりが広がって見え、下半身太りの原因にもなると言われています。
この記事では、大転子の出っ張りが気になる方に向けて、セルフチェックの方法や、自宅で簡単にできる引き締めトレーニングをご紹介します。すっきりとした下半身を目指しましょう!
大転子ってどこにあるの?出っ張っている状態とは?
大転子(だいてんし)とは、太ももの骨(大腿骨)の上部、外側にある出っ張った骨のことです。普段から体の外側に少し出ている部分ですが、姿勢や筋肉のバランスによって、より目立って出っ張ってしまうことがあります。
今回は「大転子が出っ張っている状態」とはどんなものか、またそのセルフチェック方法をご紹介します。まずはご自身の身体を確認してみましょう。
大転子が出っ張っているとは?
大転子はもともと外側にある骨ですが、何らかの原因で横方向に回転してしまうと、さらに外側に突き出たように見えることがあります。すると、腰まわりが広がった印象になり、下半身が太く見えたり、パンツが履きにくくなったりすることも。
こんな状態に心当たりはありませんか?
〇太ももやお尻が大きく見える
〇パンツやスカートが太ももで引っかかる
〇太ももに合わせるとウエストがゆるくなる
〇下半身がむくみやすい
〇お腹がぽっこり出て見える
〇腰に違和感や痛みがある
〇お尻が横に広がって見える
ひとつでも当てはまる場合、大転子が出っ張っている可能性があります。
大転子の出っ張りをチェックする方法
ご自宅でも簡単にチェックできる方法を2つご紹介します。
① 立った姿勢でチェック
1. 足を骨盤の幅に開いて、真っすぐ立ちます。
2. 横から鏡を見て、自分の姿勢を確認します。
3. 耳の後ろ → 肩 → 膝 → くるぶしの前方を結んだライン上に、大転子(股関節の一番出っ張っている部分)があるかチェック。
このラインよりも大転子が前に出ているようなら、出っ張っているサインです。
② スクワットランジでチェック
1. 足を骨盤幅に開いて立ちます。
2. 片足を前に出し、反対の足を後ろに引きます。
3. そのまま上下に10回スクワットのように動きます。
このとき、前に出した足のお尻の横が大きく膨らんで見えるようなら、大転子が出っ張っている可能性が高いです。
大転子の位置を意識することで、姿勢改善やボディラインの引き締めにもつながります。まずは自分の状態を知ることから始めてみましょう。
大転子が出っ張ってしまうのはなぜ?
大転子(だいてんし)が外側に出っ張って見えてしまう原因としては、主に以下の3つが考えられます。
〇姿勢の悪さ
〇骨盤のゆがみ
〇骨盤まわりの筋力低下
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 姿勢が悪い
日常的に猫背になっていたり、骨盤が前に傾いた「反り腰」の姿勢になっていませんか?このような不良姿勢が続くと、太ももの前側の筋肉で体を支えるクセがついてしまい、本来使うべきお尻の筋肉があまり働かなくなります。
結果として、股関節の位置がズレて大転子が外側へと出っ張ってしまいます。
太ももの前を触ってみて、硬く張っていると感じたら、大転子が出てきているサインかもしれません。
また、反り腰が続くと骨盤が前傾し、股関節が内側にねじれて「内股」になります。内股になると股関節が内旋し、大転子がさらに目立ちやすくなるのです。
特に、横座りをする方、足をよく組む方、背もたれにもたれる姿勢が多い方は、内股のクセがついていることが多く、大転子が出やすくなるので注意が必要です。
2. 骨盤のゆがみ
反り腰は内股を引き起こすだけでなく、骨盤のゆがみの原因にもなります。骨盤がゆがむと、大腿骨と骨盤をつなぐ関節まわりが緩み、大転子が外側へ押し出されるような形になるため、出っ張って見えるのです。
骨盤がゆがむ原因には以下のようなクセがあります。
〇足を組む習慣がある
〇いつも同じ足に体重をかけて立つ
〇バッグを同じ肩で持ちがち
これらに心当たりがある方は、まずは日常動作から見直してみましょう。
3. 骨盤まわりの筋力低下
骨盤まわりには、大殿筋、中殿筋、小殿筋などの筋肉があり、さらにその深部では「深層外旋六筋(しんそうがいせんろっきん)」という筋肉群が骨盤を支えています。
これらの筋肉がしっかり働いていると、骨盤や内臓の位置を正しく保つことができます。しかし、筋力が低下すると骨盤が安定せず、股関節が外側に開いてしまい、大転子が目立つようになってしまいます。
大転子の出っ張りは、姿勢や筋力の影響が大きく関わっています。普段の姿勢を見直し、骨盤まわりの筋肉をしっかり鍛えることが、大転子の目立ちを改善する第一歩です。
大転子を引っ込めるための重要ポイント
出っ張った大転子、元に戻すのは難しいと思っていませんか? 実は、あるポイントを意識すれば、少しずつ改善が見込めるんです。今日からでも始められる簡単な習慣をご紹介します。
1.正しい姿勢を意識する
大転子の出っ張りを改善するには、まず姿勢を見直すことが大切です。猫背や反り腰のままでは、大転子が余計に外側へ押し出されてしまいます。普段の姿勢を整えることが、骨盤まわりの筋肉を正しく使うことにつながり、改善への第一歩になります。
〇立っているときは、骨盤を立てて、頭のてっぺんから糸で引っ張られているような感覚で姿勢を保ちましょう。
〇座っているときは、軽く腰を反らせて骨盤を立て、下腹に軽く力を入れながら、左右のお尻に均等に体重を乗せるように意識してみてください。
こうすることで、耳から肩、大転子までのラインが整い、筋肉が自然と働いてくれるようになります。
2. 正しい歩き方を身につける
普段の歩き方も、大転子の位置に大きく影響します。正しいフォームでのウォーキングは、骨盤の歪みを整え、大転子の出っ張りを抑える効果が期待できます。以下のポイントを意識して歩いてみましょう。
〇頭の位置を安定させる
〇顎を軽く引き、前方を見る
〇肩の力を抜いて、自然に腕を振る
〇背筋を伸ばし、胸を軽く張る
〇下腹に力を入れたまま歩く
〇歩幅はやや大きめに
〇つま先はまっすぐ前へ向ける
〇踏み出すときは膝を伸ばし、かかとから着地
〇体重は前足にスムーズに移動させる
〇次の一歩を出すときは、後ろ足の親指に力を入れて前へ進む
超簡単!大転子を引っ込めるためのトレーニング
今回は、大転子を引っ込めるのに効果的なトレーニングを2つご紹介します。ターゲットとなるのは、骨盤を安定させる働きがある「深層外旋六筋」です。どちらも手軽にできるので、ぜひ毎日の習慣に取り入れてみてください!
1. 大転子を引っ込めるスクワット
まずはスクワット。始める前に、股関節まわり(大転子)を軽くほぐしておくと、動きがスムーズになります。
やり方
1. 両足を肩幅より少し広めに開きます
2. 膝を外側へ、斜め45度の角度で向けます
3. お尻を後ろへ引きながら、ゆっくり腰を下ろしていきましょう
4. 太ももが床と平行になるまで下げたら、今度はお尻を引き上げて元の位置へ戻します
5. 戻るときには、お尻にギュッと力を入れて引き締めるのがポイントです
6. この動きを30回繰り返しましょう
大転子を引っ込めるスクワットのコツ
〇背中はまっすぐキープ
〇膝がつま先より前に出ないように注意
〇重心はかかとに乗せるイメージで
正しいフォームを意識して行うことで、効果がしっかり出てきますよ。
2. 寝ながらできるブリッジ(ヒップリフト)
次に紹介するのは、仰向けで行うヒップリフト。寝る前や朝のちょっとした時間にぴったりのメニューです。
やり方
1. 仰向けに寝て、両膝を立てます
2. 肩から膝が一直線になるように、ゆっくりと腰を持ち上げます
3. その姿勢を数秒キープ
4. ゆっくりと元の位置へ戻します
5.これを10回、1分休憩を挟んで2セット行いましょう
寝ながらできるブリッジのコツ
〇腰を上げたときに、お尻の筋肉にしっかり力を入れること
〇呼吸を止めず、リラックスして行うこと
大転子の出っ張りを引っ込めるには?【まとめ】
大転子の出っ張りは、普段の何気ない姿勢や歩き方のクセが原因となって起こることがあります。改善のためには、まず日常生活で正しい姿勢や歩行を心がけることが大切です。
それでもなかなか改善が見られない場合は、専門家のサポートを受けるのも有効な選択肢です。かしわぎ整体院では、骨格のバランスを整える施術や、自宅でもできる効果的なトレーニング方法のアドバイスを行っています。大転子の出っ張りを本気で改善したい方は、ぜひ一度ご相談ください。
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