腰痛と関係が深い筋肉はいくつかあります。腰の痛みは筋肉の緊張や弱化、アンバランスによって引き起こされることが多いため、それぞれの筋肉の働きや関係を知ることはとても大切です。以下に主要な筋肉を詳しく紹介します。
腰痛と関係の深い筋肉
腰方形筋とは?
基本情報
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読み方:ようほうけいきん(Quadratus Lumborum)
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位置:腰の深部にある左右1本ずつの筋肉。
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形状:やや四角っぽい形で、背骨(腰椎)と骨盤(腸骨)と肋骨をつないでいる。
️ どこからどこに付いてるの?
起始(筋肉が始まる場所)
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腸骨稜(骨盤の上の縁)
停止(筋肉が終わる場所)
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第12肋骨(最後の肋骨)
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第1~第4腰椎(L1~L4の横突起)
骨盤から背骨&肋骨へ斜めに伸びてる筋肉です。
⚙️ 主な働き(機能)
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体を左右に倒す(側屈)
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片側が収縮すると、体を同じ側に倒すことができる。
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体をまっすぐに支える(姿勢保持)
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両側が働くと、腰椎をまっすぐに保ってくれる。
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呼吸の補助
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呼気時に第12肋骨を下げて呼吸を助ける。
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歩行中の骨盤の安定化
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足を動かしている時に骨盤をぐらつかせないよう支える。
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腰痛との関係
腰方形筋は「隠れた腰痛の原因」になることが多い。
なぜかというと…
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片側だけ使いすぎる習慣(かばんをいつも同じ肩で持つ、片足重心など)
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長時間の座り姿勢(特に猫背や骨盤が後傾してる姿勢)
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左右の筋力バランスが悪い
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足の長さの違いや骨盤の歪みなどでもストレスがかかる
→ 結果的に、慢性的な鈍い痛みや張り感を引き起こす。
✅ こんな人は腰方形筋が怪しいかも…
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朝起きたとき腰がこわばっている
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長時間立っていると腰が痛くなる
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片足立ちが安定しない
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腰をそらすと違和感がある
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ゴルフ、野球、テニスなど片側動作が多いスポーツをしている
2. 脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)
脊柱起立筋とは?
基本情報
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読み方:せきちゅうきりつきん(Erector Spinae)
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場所:背骨の左右に縦に長〜く走ってる筋肉群
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範囲:頭のつけ根から骨盤まで、背中全体にある
脊柱起立筋はひとつの筋肉の名前ではなくて、3つの筋肉のグループ名になります。
脊柱起立筋の構成(3兄弟)
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腸肋筋(ちょうろくきん / Iliocostalis)
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最も外側。肋骨〜骨盤につながる。
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最長筋(さいちょうきん / Longissimus)
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真ん中。首から腰にかけて長〜く走ってる。
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棘筋(きょくきん / Spinalis)
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最も内側で、背骨のすぐ横を走る。
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この3つが協力して、背中を支えてるっています。
⚙️ 主な働き(機能)
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背中を反らす(伸展)
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両側が同時に働くと、体を後ろに反らせる。
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体を横に倒す(側屈)
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片側だけが収縮すると、体をその方向に倒せる。
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姿勢を保つ
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立っている、座っている時の体幹安定に欠かせない。
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体をねじる(回旋)
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少しだけ、ねじり動作にも関わる。
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腰痛との関係
脊柱起立筋は、日常生活の中で疲れやすい筋肉です。
なぜかというと…
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デスクワーク・スマホ姿勢で常に緊張
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前かがみの姿勢が長いと伸ばされたまま固まる
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運動不足で筋力が低下すると支えきれなくなる
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逆に筋トレで使いすぎても筋肉痛やハリが出る
つまり、使い過ぎでも、使わな過ぎでも腰痛になります。
✅ 脊柱起立筋が硬い or 弱い人の特徴
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立ってるだけで腰がだるい
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反り腰ぎみで腰がつらい
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起き上がるときや靴下を履くときに腰が痛い
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長時間立つと腰がつらくなる
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腰を反らすと痛い
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3. 大腰筋(だいようきん)・腸骨筋(ちょうこつきん)=腸腰筋(ちょうようきん)
大腰筋とは?
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英語名:Psoas major(ソアス・メジャー)
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分類:インナーマッスル(深層筋)
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起始部(始まりの場所):
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胸椎の12番(T12)〜腰椎の1〜5番(L1〜L5)の椎体および横突起
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停止部(終わりの場所):
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大腿骨の小転子(しょうてんし)
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主な働き
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股関節の屈曲
脚を前に振り上げる(例:走る、階段を上がる)動作のときに使われます。 -
体幹の安定化
立っているときや座っているとき、姿勢を安定させる役割があります。 -
骨盤の前傾・後傾に関与
骨盤の角度をコントロールすることで、反り腰や猫背などにも関係。
♂️ 大腰筋が弱い・硬いとどうなる?
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腰痛の原因になる(特に座りすぎによる縮み)
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姿勢が悪くなる(猫背・骨盤の傾き)
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股関節の可動域が狭くなる
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歩幅が狭くなり、疲れやすくなる
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4. 殿筋群(大殿筋・中殿筋・小殿筋)
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場所:お尻の筋肉
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役割:骨盤の安定、股関節の動きに関与
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関係:弱くなると腰への負担が増す
5. ハムストリングス(太ももの裏)
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場所:骨盤から膝の後ろにかけて
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役割:股関節の伸展、膝の屈曲
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関係:硬いと骨盤を引っ張り、腰に負担をかける
6. 腹筋群(特に腹横筋・腹斜筋)
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場所:お腹の前や横
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役割:体幹の安定、内臓の支持
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関係:弱いと腰椎が不安定になり、腰痛の原因に
対策としてできること
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ストレッチ(特に大腰筋やハムストリングス)
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体幹トレーニング(腹筋群・殿筋群)
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姿勢の見直し(座り方・立ち方)
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長時間同じ姿勢を避ける
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